2014.10.19 玲子のアイショット☆ 国土交通省訪問 Part1 ☆

今回、なんと国土交通省を訪問させていただきました。

国土交通省は、国土の総合的かつ体系的な利用・開発および保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、気象業務の発展並びに海上の安全および治安の確保などを担う官庁です。 (国土交通省ホームページより)

 

人生で国土交通省に伺う機会があるなんて、自分でも驚いています。そして土地・建設産業局の毛利信二局長のお話をお伺いしました。

 土地・建設産業局は、土地政策の推進、建設産業や不動産業等の育成・振興に関する業務を担っている部局です。


 
 建設業では今、「担い手」と言われる人手不足が深刻で、国交省では担い手の確保や育成対策に頑張って取り組んでいると聞いています。毛利局長に、担い手不足問題の現状やその対策について伺いました。

【担い手不足問題の現状について】
担い手不足問題が顕在化してきたのはとここ数年のことです。技能労働者数は、平成22年が一番少なくて331万人でしたが、ピークだった平成9年は455万人でした。13年間で110万人もの人が離職したのです。昨年は、過去最低だった22年に比べると、約7万人増えています。一度働いていた方が戻ってきていて、良い傾向に思えますが、若い人はなかなか増えていない状況にあります。

建設業で働く29歳以下の若者は11%、10代の方はわずか1%しかいません。他産業に比べて、若者の数が著しく低い状況で、このままでは、減っていく一方です。

日本で起こる災害に即座に対応しなければなりません。そしてダムの点検、耐震改修等、仕事はたくさんあります。建設業の仕事はたくさんあるのに人がいなくなると大変なことになってしまいます。



【担い手不足を解消するための対策について】

①    給与の改善
技能労働者は腕に技術を持っているのに、15年間給与は下がっていました。昨年度、公共工事の設計労務単価を2回引き上げました。ようやくピーク時の平成9年度の85%まで戻りましたが、実際に賃金が技能労働者の方々へしっかり支払われる事が重要です。

②    社会保険への加入
建設業では他産業と比較すると、社会保険に入ってない会社がまだまだ多いのが現実です。親御さんが安心して自分の息子を建設業に預けられ、安心して自分の大事な娘の結婚相手にできるようにするためにも、雇用主に確実に社会保険に入ってもらうよう社会保険加入の徹底について取り組んでいます。数年後には、他産業並の社会保険加入率を目指しています。

③    休日の確保
給料を払ってもらっても、休みがしっかり確保できないと嫌だという人が多いと思います。工期がきつくて休みがとれなくなったりすると、皆さんが3Kと言われるところの“きつい”が発生してしまいます。適正な工期・工程を確保することで、休みがきちんととれる業界・職場に改善していく必要があります。

④    キャリアパスの提示
若い人が入職して、どういう人生を歩んでいくか、先の見通しが持てるようにしなければならないと思います。皆さんが、技術が向上すれば給与も上がっていくという「自分のキャリアパス」が描けるようにしていきたいですね。家庭や子供を持ったときに、給与がきちんと上がっていく職場にならなければいけません。

 ⑤ 仕事の見通し
建設業が担っている仕事が、この先どうなっていくのか。総務省のデータによると人口が減り、超高齢化社会になっていきます。これまでに、今後もずっと仕事があるという先の見通しが持てずに、せっかく育った技術者を手放す企業が多く、離職者が増えてしまいました。今後は、「来年もちゃんと公共事業がある!」と提示し、先の見通しを持てるようにしなくてはなりません。仕事があるという見通しがないと、人を雇おうという気にはならないはずです。特に若い方が左官や型枠等の仕事を学ぶには、年月がかかります。技術が本物になるまで、育てて養っていくには、仕事の見通しがはっきりしていなくてはなりません。

⑥ 生産性をアップする
例えば、人だけに頼らずに、機械を導入するなど、新技術・新工法を開発・活用していくことも、生産性の向上につながると考えています。

⑦ 女性が活躍できる環境作り
女性が活躍できる環境づくりは、男性にとっても働きやすい建設業になることを意味します。女性の活躍を応援することは、業界全体の担い手不足対策に大きく貢献することになると考えています。
 8月22日に、5年以内に女性倍増という目標を掲げ、業界の皆さんと国交省で「もっと女性が活躍できる行動計画」を策定し、女性の働きやすい環境整備、女性を応援する情報発信など、官民あげた取組をスタートしたところです。業界の皆さんと一丸となって、女性の活躍できる建設業を応援していきます。

  【女性活躍についてのインタビューの模様は、PART2でもお伝えします!】
先日、国土交通省の太田昭宏大臣による現場視察が行われました。女性を中心とした現場チームの皆さんとの意見交換も行われました。その時の映像が配信されています。

担い手不足問題について様々な取組をお聞きしました。これらは国土交通省だけでなく建設業の皆さんと一緒に変えていこうと動かれているそうです。このような具体策によって、今後の建設業はプラスに変化していきそうですね。楽しみです。

 最後に、フォトエッセイをお渡しさせていただきました。



貴重なお時間、お話をありがとうございました!



さらに、国土交通省で働く皆さんにもご挨拶をして、一緒に記念撮影もしていただきました。

 

(左から内藤さん、蔵さん、柳野、木村さん、澤田さん、森下さん)

 皆さん一丸となって、建設業の担い手不足解消を目指していました。仕事場は和気あいあいとしていて、和やかでしたよ。

私は建設マン.comのナビゲーターとして、映像や記事、舞台を通じて建設マンやウーマンを応援し、この担い手不足に歯止めをかけたいと思います。皆で変えていきましょう!!

 柳野玲子

 

 

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