2015.1.28 ☆玲子のアイショット☆~上野の森~

昔から多くの方に親しまれている上野公園。通称『上野の森』とも呼ばれています。

この公園内には、これまでご紹介してきた国立西洋美術館や東京国立博物館などの文化施設や動物園があり、休日には多くの人で賑わっています。

 こちらは国立科学博物館

国立科学博物館は日本で最も歴史のある博物館のひとつでもあり、国立で唯一の総合科学博物館です。自然史及び化学技術史研究に関する中核的研究機関で、また我が国の主導的な博物館として活動しています。貴重なコレクションは、その数400万点を超えるそう!すごい数ですね。

創立は1877年に教育博物館が設置されたときですが、大正時代に科学博物館設立の機運が高まったことを受けて、1930年上野公園内に新館(現在、日本館と呼ばれている建物)が建てられたそうです。その翌年に東京科学博物館と改称され、東京市の施設となりました。

 

国立科学博物館(日本館)の建物は重厚な造り。昭和初期の官庁建築に共通してみられる特色があり、鉄筋コンクリート造のネオ・ルネサンス様式になっています。外観には当時流行したスクラッチタイルが使用されていますね。

よく見るとタイルの濃淡も様々。
設計者のイメージに合う色のタイルを何種類も焼いた職人さん、決められたこの濃淡の比率どおり一枚一枚丁寧に貼ったタイル職人さん、多くの職人さんの手で造られたことでしょう。柱頭の装飾も素晴らしいですね!こうして見ていると、当時の職人さん達の想いが届いてきそうな感じでした。

 

大きなシロナガスクジラのオブジェもあり、子供たちにも大人気!
是非お子様と一緒に足を運んでいただきたい建物です。

こちらは黒田記念館。

洋画家黒田清輝の遺言により、その遺産によって建てられ、昭和3年(1928)に竣工、同5年に帝国美術院附属美術研究所として開所しました。ここには、黒田清輝の油彩画約130点、デッサン約170点、写生帖などを所蔵し、特別室と黒田記念室で展示されています。

 

建物全体は歴史を感じる茶褐色のスクラッチタイルでおおわれ、煉瓦造りになっています。正面にある黒光りした大きな扉に重厚感を感じました。

2階部分には、3つのアーチ窓がありイオニア式の列柱が特徴的です。ルネッサンス様式になっています。この複雑にデザインされた外壁を造る為には、タイルの割付図面やその下地の躯体図を書かなければなりません。当時の建設マンは苦労したのではないでしょうか。現場監督さんやタイル職人さん、サッシ職人さんなど、皆で想いをひとつにして造り上げたことでしょうね。

 

扉についている郵便受けや扉の上部には凝った装飾も見られましたよ。細かいですね。鋳物の装飾品は、図面を書いて型をおこし、溶かした金属を流し込んで造るそうです。建設マンの手仕事、まさに職人技ですね。

 

 

そして、歴史的建築物でもある旧東京音楽学校奏楽堂。

1890年(明治23年)に建設された日本最古の本格的な西洋式音楽ホールで、国の重要文化財に指定されています。

上野の森に調和した建物ですね。このような建物の中で聞く音楽はさぞ素晴らしいことでしょう。

 

奏楽堂正面の大屋根には、西洋と東洋の調和を象徴とした「ハープ」と「笙(しょう)の笛」、そして中央には大太鼓が配されたバロック様式の切妻飾り。素敵ですね!きっと当時の大工さん達も、西洋建築を勉強し困難を乗り越えながら造ったことと思います。建設マンの知恵や努力が伝わってきますね。

現在は改修のため休館しており、リニューアルオープンは平成30年度とのこと。その日が今から待ち遠しいです。

 最後に、上野公園噴水広場!

奥には東京国立博物館が見えます。子どもや家族連れの憩いの場として賑わっていましたよ。これまでたくさんの建物をご紹介してきましたが、皆さんの惹かれた建物はどれでしたか?

休日はぜひ建物巡りをして実際に見てみてくださいね。

柳野玲子

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