2015.3.27 ☆玲子のアイショット☆~小樽の建築・開拓編~

北海道開拓の玄関であった小樽。

特に江戸末期から、明治、大正期、昭和中期にかけては北海道の経済産業の中心地となり、北のウォール街と呼ばれていました。その名残は今でも小樽の街に残っています。

こちらは昭和5年に建てられた旧安田銀行小樽支店。小樽市の歴史的建造物に指定されている鉄筋コンクリート造の建物です。第2次世界大戦後に富士銀行が継承し、昭和45年からは新聞社の社屋として使われていました。平成19年に改装し、現在は和食レストランが入っています。レトロな建物の中でいただく食事も雰囲気があって素敵でしょうね。

ギリシャの建築様式をもった昭和初期の典型的な銀行建築。迫力がありますね。どっしりとしたタスカンオーダーの円柱が特徴的で重厚感があります。

明治維新後、西洋の建築を学び形にした建設マンがいたからこそできた建物。その向学心や技術力に感動します。

印象的な大きな扉。扉の上部も細かく装飾されています。ここでも当時の建設マンの技術力の素晴らしさを感じますね。

こちらは日本銀行旧小樽支店。

ルネサンス様式が取り入れられていて立派ですね。“北のウォール街”と呼ばれた面影を残している建物です。小樽市指定有形文化財と日本の近代遺産50選に指定されています。屋根の構造には当時の最新材料であった八幡製鉄所製の鉄骨を使用しているそうですよ。平成14年には日本銀行としの営業は終了し、現在は金融資料館となっています。

一見すると石造のようですが、れんが造の外壁にモルタルを塗って石造風の建物にしているそうです。いったい幾つの煉瓦が使われたのでしょうか?何千、いや何万個かもしれません。一つ一つ積んだ煉瓦職人さんや、煉瓦の上にモルタルを塗った左官職人さん、当時のたくさんの建設マンにより、技術はもちろん熱い想いで建てられました。その仕事が現在も残っているなんて素晴らしいですよね。

館内は天井が高く、解放感がありました。凝った装飾が方々に見られ、高級感を醸し出しています。

 

日本銀行の長いカウンター。ひとつの大理石ではなく複数を組み合わせて等間隔にデザインされており、豪華絢爛ですよね。素晴らしい模様の大理石です。今では手に入らない貴重な石を精度よく加工し、隙間なく貼られています。意匠設計者のデザインを形にした建設マンの当時の技が今でも輝いていました。

 

このアイアンも可愛くてお洒落ですね。隅々まで見ているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

内壁や外壁には30体のシマフクロウをモチーフにデザインされた塑像があります。可愛いですね。これも型をおこし、繊細に丁寧に造って取り付けられました。建設マンの建物への情熱を感じます。ぜひ探してみてくださいね。

旧銀行の重厚感あふれる建物が街中のところどころに点在している小樽。各金融会社の建物の素晴らしさが、小樽の黄金期を象徴していました。その多くが小樽市指定歴史的建造物として現存され、小樽の街並み作りに一役買っています。

これらの建物を当時造った建設マン。その技術を受け継いできた建設マン。そして、時代を越えて維持し管理しているのも建設マンの皆さんですよね。皆さんの力があってこそ!今後もこの街並みを守っていってくださいね。

 柳野玲子

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