2015.6.20 ☆玲子のアイショット☆~大分県立美術館~

2015年4月24日に開館したばかりの大分県立美術館。

斬新な造りの外観が目を引きますね。


 Oita Prefectural Art Museum その頭文字で、通称“OPAM”

 

 

今回は、建築界のノーベル賞と言われる米プリツカー賞を受賞した坂茂氏が設計した建物をご紹介します。

 

三階建ての美術館。コンセプトは次の3つです。

「五感で楽しむことができる」
「自分の家のリビングと思える」
「県民とともに成長する」

外壁の上層部のデザインは、竹工芸をイメージしているそう。大分の伝統でもある竹工芸をこのように表現するなんて発想が豊かですよね。

 

  使用している木材は、もちろん大分県産の日田杉です。表からは見えませんが本州産のカラマツも使われていて、この角材の中には鉄骨が入っています。こうして耐震性をアップさせているそう。このような技術も、建設マンのなせる業ですね。

 

 

ちなみに、鉄骨を中に入れて強度を保つためには杉やヒノキではなく、カラマツでなければ耐震基準をクリアできないとのこと。それぞれの木には役割があるんですね。

 

 

1階の外壁はガラス張りの折り戸で、高さ約6メートルまで開閉できる開放的な構造になっています。稼働するガラス水平折れ戸。この発想やデザインも素晴らしいですが、その発想やデザインを具体化した技術、製作し取り付けた建設マンやけんせつ小町もまた素晴らしいですよね。


 

1階展示室の壁は可動式になっているので、企画展に合わせて多様な展示方法ができるとのこと。躍動感のある美術館です。用途に合わせて自由自在に空間づくりができますね。

 

 なんと、こちらの床にも特徴がありました。一見すると普通の何気ない床です。しかし、床の目地の部分が隙間になっており、この隙間から優しく空調された風が噴出しているそうですよ。

全面床吹き出しパネル。機能的な床ですね。壁には空調設備もないので、一階の解放感をさらにアップさせる効果があります。建設マンやけんせつ小町の隠れた技を感じました。

 

 

大きなガラス窓からは陽射しもたっぷり注ぎ、全体的に白が基調となっているので空間が広々としています。開放的で透明感がありましたよ。

 

 

奥に見えるオブジェは、作品でもあり照明でもあります。夜になると、伝統的な竹細工の技法(編み方)と優しい明かりが温かさを演出します。近くで見ると、迫力がありました。

 

 

 

そして、圧倒されたのがコチラの格子天井。もはや天井が作品の一部となっているように感じます。均一で整っていますね。

 

 

 

寸法を計算し、綺麗に取り付けた建設マンの技術力・繊細な作業に感動します。デザインも素敵ですね。大分伝統の竹工芸を存分にアピールしています。

 

 

こちらのギャラリースペースは楕円形の開口 から陽射しがたっぷりと注いでいて素敵な空間になっていましたよ。斬新なアイデアがたっぷり詰まっている美術館。そのアイデアを、妥協なく形にしていく建設マンには脱帽です。

 

 

いま、日本で一番新しい美術館。どこを見ても、隅々までうなってしまう素晴らしい美術館でした。

世界が認めた建築家のアイデア・デザインと、大分の伝統文化を見事に具現化させた日本の建設マンとけんせつ小町。その技術力は、世界一と言っても過言ではありません。

皆さんも是非足を運んでくださいね。

 柳野玲子

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