2015.9.23 ☆玲子のアイショット☆~博多ポートタワー~

今回ご紹介するのは、タワー六兄弟の末っ子である博多ポートタワーです。

度々アイショットで紹介してきた、内藤多仲設計のタワー六兄弟。
タワー六兄弟は、名古屋テレビ塔(長男)、通天閣(次男)、別府タワー(三男)、さっぽろテレビ塔(四男)、東京タワー(五男)、博多ポートタワー(六男)でしたね。

 

 

 

今や博多港のシンボルとして親しまれている、博多ポートタワー。

実は元々、民間の博多パラダイスというレジャー施設のメイン施設として1964年に開業したそうです。

博多パラダイスには遊園地や展望温泉もあり賑わっていたものの、入場者の不振で売却されました。その後、博多プレイランドに改名されて営業が続けられましたが、入場者減少が止まらず閉園。博多パラダイスの跡地は、FBS福岡放送や福岡市立図書館へと転用され、タワーは残され1975年に福岡市に移管し、1976年に博多港PRセンターとして開館しました。

 

 

 

外観はレトロな雰囲気ですね。

全高100mのタワーは、様々な部材で構成されています。主要な部分は分厚い鉄板を使い、それをトラス状に繋ぐ部材は細かい鉄板で構成されています。

 

 

 

それらを繋ぐ無数のリベット。一体いくつあるのでしょうか。50数年前は、今ほど溶接技術が発展してはいない頃かと思います。高性能なボルトもないでしょう。

 

 

 

当時は、鍛冶工がリベットを焼いて飛ばして受け取り、素早く穴に入れ叩くという工程を行っていたそうです。今よりも作業には時間を費やしたことでしょう。丁寧な仕事をしているからこそ、今でも立派にそびえ立っているのですね。

 

 

足元には大きなコンクリートの基礎がありました。この基礎は、地上に見えている部分だけでなく地中にも構築されています。基礎にかかる力は、タワーの自重はもちろん風や地震の水平力、曲げモーメントや引抜力もあります。

 

 

 

 

それらを半世紀以上支えている基礎。なかなか足元までを見ることは少ないかもしれませんが、実はタワーを支える土台はとても大切な役割を果たしています。

 

 

  

展望室は高さ70m。

ちなみに、オープン当初はこの展望室が360度の回転式となっており、飲食店もあったそうですよ。ご存知でしたか?

また、香水風呂やバナナ風呂など12種類の浴槽をもつパノラマ大浴場や大演舞場もあったそうです。回転展望台は10分に一周。楽しそうですね。

 

 

 

展望室からは、博多の街並みや博多港に浮かぶ島々など、360度の大パノラマを望むことができます。また、館内には船の無線局があります。港に出入りする船の動きを他の船に伝える「博多ポートラジオ」として船の安全な運行には欠かせません。

 

 

 

この港からは、船で多くの人や物が行き来しています。近年、博多港は九州地域の経済を支える中枢港湾となっているそうです。364日24時間、入出港・荷役が可能で、北米・欧州航路のコンテナ船などが寄港。また、福岡空港や都市高速が近くにあるため、利便性が高いとのこと。貿易には欠かせない大切な港となっているのですね。

 

 

 

一階には「博多港ミュージアム」が設けられています。博多港に関する資料がたくさんあり、博多港の歴史を楽しく学ぶことができ、家族連れで賑わっていました。また、博多ポートタワーの隣には、ベイサイドプレイスという複合施設もあります。22時まで営業しており、夜は美しくライトアップされますよ。

 

 

 

皆さんもぜひ、半世紀以上に渡り博多の皆さんに愛された博多港のシンボルに触れてみてくださいね。 

柳野玲子

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