2015.11.23 ☆玲子のアイショット☆~小樽建築の再生~

前回ご紹介した羽田空港第二ターミナルから小樽に向かいました。

小樽で歴史的価値のある建物を壊さず、再生し活用している建物がたくさんあります。今回は、その様子を紹介します。

 こちらは、北海道の人気観光地でもある小樽運河の食堂。石造りの倉庫を利用した建物です。

 

 

小樽市指定歴史的建造物にも指定され、観光客で賑わっていました。食堂内は、北海道ならではの食材を使った飲食店が並んでいます。内装や雰囲気は外観に合わせたレトロ感があり、昭和の古き良き時代を感じました。

 

続いて、旧北海道拓殖銀行小樽支店。

 

 

大正時代に建てられた、鉄筋コンクリート造4階建ての建物です。平成三年、小樽市指定歴史的建造物に指定されました。また、平成八年には小樽市都市景観賞も受賞しています。現在は“ホテルヴィブラントオタル”というホテルとして利用されており、雰囲気のあるホテルのようです。

 

 

なかなか大正時代に建てられたホテルに宿泊する機会がないので、貴重ですよね。何十年経ってもびくともしない大正時代の石積み、当時の石工の高い技術力があるからこその再利用ですね。その銀行をホテルに再生させた現代の建設マン・けんせつ小町。素晴らしいです。

 

 

 

こちらは、旧第四十七銀行小樽支店。

昭和初期に建てられた、木造二階建ての建物です。昭和初期に貼ったタイルが今でもしっかり残っていますね。貼りモルタルがしっかり食いつく様に心を込めてタイルを叩いたことでしょう。当時のタイル工が一枚一枚心を込めてタイルを貼ったからこそ、今こうして、目の当たりにする事ができているように感じます。

 

 

正面には4本の大オーダー(円柱)。大きな石の柱からは当時の小樽の活気がみえてきそうです。壁面をタイル張りとする昭和初期の典型的な銀行スタイル。創建時の姿を残していますね。現在はシャッターが下り、テナントを募集しているようでした。

 

 

 

今では観光都市となっている小樽ですが、北海道の経済発展を支えた街。街には銀行や運河・倉庫が並び、たくさんの建設マンが集まっていたことでしょうね。

 

 

 

最後に、こちらは散策中にふと見つけた石造の倉庫。詳細はわかりませんが、小樽ではこのような倉庫をたくさん見ることができました。

 

 

 

すぐに壊して新しい建物にするのではなく、建物を大切に保存しながらの再利用。建設当時に丁寧な仕事をした建設マンがいて、その建物を補修しながら守り続けている建設マンがいるからこそ、今でも多くの人に見守られているのですね。

建物にとっても幸せでしょう。この古き良き時代・雰囲気を、そして建設の技術を、さらに後世まで届けていってほしいです。

 

柳野玲子

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