2012.6.7 石の輝きを生み出す男の物語

柳野:本日、建設マン.com武勇伝に登場していただくのは、
   フジ大理石の鈴木悦光さんです。どうぞよろしくお願い致します。

鈴木:石屋を代表してやってきました(笑)。宜しくお願いします。

柳野:こちらの壁には、たくさんの石の見本が貼られてますね。

鈴木:そうですよ。大理石から御影石までいろんな種類・いろんな色があるでしょう。

柳野:天然の石は輝きが全くちがいますね。先日、絵画館に行きました。
   壁も床も素晴らしい石でした。私、しばらく見とれちゃったんです。
   大正時代に建てられた建物が今でも、
   輝き続けているんですよね。
   時間を忘れて見ていました(*^_^*)!

鈴木:そう言ってもらえるのが、私たち職人は嬉しいんです!!石屋冥利につきます。

柳野:携わられた建物を拝見しましたが、東京ドーム・
   ランドマークタワー・六本木ヒルズ・ミッドタウンそして
   今話題のスカイツリーなど有名な
   建物を数多く手がけられているのですね。
   お仕事でこれぞ武勇伝というのを聞かせていただけますか?

鈴木:各現場、それぞれ思い出がありますね。それぞれの現場にいろんなエピソードがあるんですよ。

柳野:私、最近六本木ヒルズに行きましたが?

鈴木:あ~、ヒルズでは・・・、商業棟のエスカレーターの吹き抜け、
   あそこの石は私が貼りました。
   壁を斜めに円形に石を貼ったんですよ。

柳野:あのエスカレーターの吹き抜けですか?
   知ってます!知ってます!

鈴木:普通は四角い石をまっすぐ上に貼っていきます。
   しかしあの吹き抜けの壁では、四角い石を斜めに且つ
   円形に積んでいったので、苦労しました。

柳野:技術的には大変だったのですね?

鈴木:そうですね~。腕の良い職人が集まってくれたから、なんとか出来ました。
   それでも30人で3か月くらいかかりましたね。

柳野:ミッドタウンはいかがですか?

鈴木:そうそう、ミッドタウンの滝を知ってますか?
   私、出来上がってから1人で見に行くのが楽しみなんです。
   「ここの時、○○だったな?」と思い出にふけって眺めるのが楽しみなんです。
   そして、「街の人たち皆さんが見てくれてるんだな?」
   と思って眺めるんです。ある日、そのミッドタウンの滝を見に行ったら、
   なんと!滝の前にでっかい看板があったんです。
  「滝が見えないじゃん(@_@)!」と少々ショックでしたね(笑)
   まあでも、別の角度からは良く見えたんですよ(笑)。

 

鈴木:そして、ミッドタウンと言えば、監督さんを思い出しました。
   私達の仕事の担当の監督さんに、石の納め方について質問があったんです。
   だから携帯に電話するんですが、何時かけても繋がらないんです。
   そして、やっとその監督さんを見つけたんですが、現場を歩きながらズ-と携帯電話で話してるんです。
   たまたま私と 同じ携帯を使っていて、良く見ると通話中の時光ってるはずのライトが光ってないんです。

柳野:え~(+_+)?? という事は電話をしていないのですか?

鈴木:そうなんですよ。その監督さん、仕事が裁ききれずに、
   テンパっちゃってノイロ-ゼ一歩手前だったんですね。
   だから職人たちの質問をさける為に、電話してるふりをしていたんです。
   監督さんも大変ですよ!!

柳野:監督さんもプレッシャ-が厳しいのですね。

鈴木:でもその監督さん、今やりっぱに、偉い役職に就いてますよ(笑)!

柳野:そうなんですか。良かったですね。(*^_^*)

鈴木:監督さんから言われて困るのが、帰る間際の「ちょっと」ですね。
   仕事をしていると結構無理難題を言われる事も多く、それを何とかするんですが、
   一番困るのが、帰り間際の「ちょっと・・・」ですね。

柳野:その、帰り間際の「ちょっと」って何ですか?

鈴木:「さあ仕事が終わった。帰ろう!」としている時に、「頼むからちょっと石貼ってくれ!」とか
   「頼むから、ちょっと石のカウンタ-付けてくれ。」と泣きつかれる事があるんですよ。
   それが大概「ちょっと」じゃないんです。石のカウンタ-40枚取り付けた事がありました。

柳野:40枚ですか?それは「ちょっと」ではないですね。

鈴木:一度帰る支度をしているので、モチべ-ションが下がっています。
   それを又、「さ-、やろうぜ!」と若い衆のモチべ-ションあげるのが、一苦労です。

柳野:やる気になってもらうのは、大変ですね。

鈴木:そんな時は一度休憩するんです。皆で話し合って、さ-やるぞ!となってから始めます。
   それでないと、怪我をしますからね。

鈴木:「ちょっと」で思い出しましたが、ペニンシュラの現場で 、
   「ちょっと取り付けてほしいものがあるんだけど!」と言われたんです。聞いたら、なんと
   「ぺニンシュラライオンを付けてくれ!」 だったんですね。
   入口にある、ペニンシュラライオンを付けたのは私です( ^)o(^ )。
   3人くらいで据え付けました。

柳野:あのペニンシュラ ライオンですか?すご~い(*_*;!!

(2部に続く)

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