2014.12.18 ☆玲子のアイショット☆~札幌ドームPart3施工編~

札幌ドームの大きさは、建築面積55、168㎡。高さは68メートル。

建設マン達は巨大なこのドーム建築を3年間で施工しました。

さて、この大空間をどのようにして建設したのでしょうか?

北海道といえば真冬の大雪。

札幌では、12月~3月の4カ月間は積雪です。

3年という工期の中で、トータルすると工期中12ヶ月・1年間は雪の中での作業です。そうした雪との調整が非常に難しかった工事だったそうですよ。

特に屋根を支える鉄骨の建方や屋根の取り付けは、雪の中では非常に困難な作業であるため、雪の降らない4月~11月の8カ月間に終わらせなければなりませんでした。そのためには屋根鉄骨の前段階までを冬期間にすませる必要があり、30,000㎥を超えるコンクリートを厳冬期に打設するため、寒中コンクリートの品質管理には特に気を使ったそうです。

30,000㎥のコンクリート、想像がつきません。

 

雪を積もりにくくしたシェル型の屋根。高さ68メートルの屋根はどうやって組み立てられたのでしょうか?

実は、屋根鉄骨を地上で組み立てて(地組)、極力、高所での作業を少なくしたそうです。

地上で組み立てることにより、施工効率がアップします。そして、高所作業が少なくなるので安全性も向上しますよね。地組された屋根鉄骨を大型クレーンで引き上げ(楊重)、仮受ベントで支えます。

 

この屋根の工事に関わった人数は32,600人!

設計されたアーチ状の鉄骨を図面通りに製作する建設マン。

その鉄骨を地組して、所定の位置に建方する建設マン。

仮受ベントの位置や高さをミリ単位で計画し仮設する建設マン。

ここにも数々のドラマがあったことでしょう。

皆の気持ちがひとつにならないとできませんね。

地組鉄骨をジョイントして屋根が一体化されると、仮受ベントがジャッキダウンされます。

ジャッキダウンされると鉄骨の自重で鉄骨がたわみ下がります。

よって、仮受ベントはその下がる分をも計算して建てられるそうです。

屋根は、このようにして出来上がっていったのですね。

展望台には長いエスカレーターで向かいました。

幻想的な空間です。

エスカレーターのシャフトがスケルトンになっていて天井に近いので、天井の細かい造りやドームの屋根鉄骨をも眺めることができました。

遠くからではわかりませんでしたが、間近で見るとワイヤーや鉄骨が張り巡らせており、複雑なのですね!

 

トラス鉄骨のジョイント部も間近で見る事ができました。

トラスを構成するパイプも複雑な形状をしていますね。

パイプの角度やリブプレート・溶接・ボルトジョイント…

ひとつひとつが建設マンの作品です。

こうして見ていると、建設マンの皆さんの想いが届いてきそうです。

この鉄骨やボルトも大きくて分厚い!

厳冬期に行う溶接作業でも、数々の実験を行ったそうですよ。

雪や寒さとの戦いはここにもありました。

屋上展望台は札幌ドームから丸い筒のようなものが飛び出ているこの部分。



展望台はスケルトンになっていて開放的!

太陽の光がとても気持ち良かったです。

 

地上53メートルの高さからは、札幌市街や手稲山、夕張丘まで見渡せる大パノラマを見ることができます。

今回ご紹介した場所は一部ではありますが、このようにして寒さや雪と闘いながら造り上げられた札幌ドーム。

皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね。

 

柳野玲子

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