2013.2.12 32万3千人

 この数字は、南海トラフ巨大地震の被害想定における死者の最大人数です。衝撃的な数字です。昨年8月29日に内閣府から発表されました。新聞などで報道されましたが覚えていますか? 被害想定は下記のような条件によって異なります。

① どの地域(東海・近畿・四国・九州)に大きい被害をもたらす地震か?
② 発生場所は陸に近いか遠いか?
③ 発生時刻(冬の夕方・深夜・夏の正午etc.)
④ 風速
⑤ 早期非難率の高低

 死者が最多の32万3千人になるのは、東海地方の被害が大きい地震が冬の深夜に発生し、強風が吹いてるケースです。津波などで堤防・水門が機能不全になると、さらに2万3千人増える可能性があります。 死因別では、津波が23万人と全体の71%。建物倒壊が8万2千人。火災が1万人です。 都道府県別の想定死者数は、静岡県・10万9千人が最大です。

 では減災対策を徹底するとどうなるかですが、各種対策を徹底すると6万1千人に抑える事ができるとの事。 ・10分以内に避難を始めると、津波での死者数は80%減の4万6千人。 ・耐震化率を100%に引き上げ、家具の転倒・落下対策をとれば、1万5千人。 ・初期消火の徹底や電熱器具出火を防止するブレーカーの普及により、300人。

  しかし、それだけ徹底しても6万1千人もの人が亡くなるのです。東日本大震災での死者1万5869人・行方不明2847人に比べても衝撃的な人数です。 内閣府は「東日本大震災のように、数百年~千年に1回しか起きないような巨大地震は想定してこなかった。その反省から過去に起きた証拠がなくても科学的に起きうる地震であれば、被害予測や長期予測を行う方針に転換した。防災対策の必要性の周知が公表の主目的」との事。  

 この発表から約半年、東日本大震災から2年となりますが、減災対策は進んでいるのでしょうか?「死者32万3千人」この衝撃的な数字をうけてパニックにならない穏やかな国民。穏やか過ぎませんか!あまりに衝撃的な数字すぎて、身近な事に感じていないのでしょう!!防災対策の必要性の周知されたとは言い難いです。

間もなく東日本大震災から2年になります。この機会に防災対策・減災対策について考えましょう!国や地方自治体を始め、組織的な取り組みが必要な事がある一方で、自分で・家族で・職場や地域の仲間でできる事があるはずです。数10%の削減ではなく、身近な死者をゼロにする事です。特に社会的に弱者な方々をどうするのか?子供・お年寄り・身体障害者・要介護・病気の方などの避難をどうするか?減災対策は自分たちでできる事から身近な事から取り組みましょう!!建設マン&ウーマンとしてできる事があるはずです。特に耐震化への取り組みや避難経路で倒壊しそうな物がないか?の確認など。そして身近な方の地震による死者ゼロを目指しましょう!!